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トルコ首都で野党集会、数万人参加、前党首が主催

オゼル氏はアンカラ中心部の集会で支持者らを前に演説し、今回の問題は単なる党内対立ではなく「国家全体の民主主義に関わる問題だ」と訴えた。
2026年5月30日/トルコ、首都アンカラ、最大野党・共和人民党(CHP)の集会(ロイター通信)

トルコの最大野党・共和人民党(CHP)の党首職を裁判所判断で解任されたオゼル(Özgür Özel)氏が30日、首都アンカラで大規模な抗議集会を開き、数万人規模の支持者を集めた。司法判断による指導部交代を受けてもなお高い求心力を維持していることを示した形で、長期政権を率いるエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領への対抗勢力の結束が改めて注目されている。

CHPを巡っては、裁判所が先週、2023年のCHP党大会の結果を無効と判断し、党首選で勝利したオゼル氏の指導部を退陣させた。これにより、前党首のクルチダルオール(Kemal Kılıçdaroğlu)氏が党首に復帰したが、野党支持者の間では司法の政治介入との見方が強く、決定に対する反発が広がっている。

オゼル氏はアンカラ中心部の集会で支持者らを前に演説し、今回の問題は単なる党内対立ではなく「国家全体の民主主義に関わる問題だ」と訴えた。その後、支持者らとともに共和国建国の父ムスタファ・ケマル・アタチュルク(Mustafa Kemal Ataturk)初代大統領の霊廟へ向かって行進し、司法判断の撤回と党内民主主義の回復を求めた。参加者からはオゼル氏への支持を示す声や、クルチダルオール氏の復帰に反対するシュプレヒコールが相次いだ。

集会にはアンカラ市長も参加した。同氏は次期大統領候補の一人と目されており、党内の混乱を収束させるため、新たな党大会の開催を求めた。これに対しクルチダルオール氏は、適切な条件が整い次第、党大会を開く意向を示しているものの、具体的な日程は明らかにしていない。

CHPは2024年の統一地方選で主要都市の市長選を制し、エルドアン政権に対する最大の対抗勢力として存在感を高めてきた。しかし近年は党関係者や地方自治体首長に対する汚職捜査や訴追が相次ぎ、野党側は政治的圧力の一環だと批判している。政府は司法の独立性を主張し、政治介入との指摘を否定している。

今回の大規模集会は党首職を失った後もオゼル氏が依然として幅広い支持を維持していることを示した。一方で、党内の主導権争いが長期化すれば、野党勢力全体の結束に影響を及ぼす可能性もある。2028年の大統領選を見据える中、CHPが組織の立て直しと反エルドアン勢力の再結集を実現できるかが、今後のトルコ政治の焦点となりそうだ。

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