EU首脳「モンテネグロの加盟、2028年までに実現可能」課題も
今回のサミットでは加盟候補国の首脳らが一堂に会し、経済統合の深化、エネルギー安全保障の強化、域内インフラ整備、移動の自由化などについて協議した。
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欧州連合(EU)は5日、西バルカン諸国の加盟プロセスを加速させる方針を改めて示し、モンテネグロの2028年までのEU加盟実現が現実的な目標となり得るとの見解を示した。これはモンテネグロ・ティヴァトで開催されたEU・バルカン首脳会合の後に、欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長が明らかにしたものである。発言は同地域におけるEU拡大政策の重要性を改めて強調するものとなった。
対象となっているモンテネグロは2000年代後半からEU加盟を目指して交渉を進めてきた西バルカン諸国の一つで、現在は加盟候補国として各種改革を進めている。EU側は司法制度改革、汚職対策、組織犯罪への対応、行政の透明性向上などを加盟条件として重視し、モンテネグロはこれらの分野で一定の進展を示していると評価されている。
今回のサミットでは加盟候補国の首脳らが一堂に会し、経済統合の深化、エネルギー安全保障の強化、域内インフラ整備、移動の自由化などについて協議した。EU側は特に、ロシアの影響力が残る地域情勢や地政学的緊張の高まりを背景に、西バルカン諸国のEU統合を戦略的課題と位置付けている。
フォンデアライエン氏はモンテネグロの改革努力を評価しつつも、加盟は技術的な手続きだけでなく、民主主義の定着や法の支配の確立といった政治的条件の達成が不可欠であると強調した。そのうえで、改革を継続すれば2028年までの加盟は「手の届く範囲」にあると述べ、具体的な目標時期を提示した形となった。
一方で、モンテネグロ国内では依然として汚職対策や司法の独立性確保などの課題が残されており、EU加盟基準を完全に満たすにはさらなる制度改革が必要だ。EU側も進展の度合いに応じて加盟交渉を段階的に進める姿勢を維持している。
今回の発言はEUが拡大政策を再び優先課題とし、西バルカン地域の安定化と統合を戦略的に進めようとしていることを示すものとなった。モンテネグロの加盟時期をめぐる議論は今後も継続する見通しである。
