スリランカ13人死亡介護施設火災、精神障がい者を鎖で拘束
火災が発生したのは首都コロンボの南東約55キロに位置するカルタラ県の介護施設。この施設には高齢者に加え、精神疾患の治療を受ける患者が入っていた。
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スリランカ西部で高齢者や精神疾患患者らを収容する介護施設が火災に見舞われ、入所者13人が死亡した事故について、犠牲者の中に鎖で拘束されていた患者が含まれていたことが明らかになった。施設職員の証言によって判明したもので、入所者の処遇を巡り国内で批判が高まっている。
火災が発生したのは首都コロンボの南東約55キロに位置するカルタラ県の介護施設。この施設には高齢者に加え、精神疾患の治療を受ける患者が入っていた。職員の男性は5日、現地メディアの取材に対し、逃走防止のため2人の入所者を鎖で拘束していたと明らかにした。このうち1人は救出されたが、もう1人は逃げることができず死亡したという。
男性は「患者を傷つける意図はなかった」と説明。過去には鎖で拘束されていた患者が椅子ごと施設を抜け出し、有刺鉄線に絡まった状態で発見されたこともあったという。
火災は3日夜に発生した。施設には当時71人が滞在し、近隣住民や消防隊、警察によって50人が救助された。しかし、10人が現場で死亡し、その後さらに3人が搬送先の病院で死亡した。現在も7人が入院している。出火原因は給水ポンプに接続された電気配線のショートとみられている。火は寝具類に燃え移った後、建物全体に燃え広がった。
事故後の調査で、この施設が規制当局の認可を得ずに運営していたことも判明した。当局によると、施設は以前から法令順守を求める指導を受けていた。定員は約15人程度とされる一方、実際には71人が生活し、超過密状態にあったという。
警察は施設運営責任者を業務上過失致死の疑いで逮捕した。裁判所は捜査のため1週間の勾留を認めている。施設側は登録手続きを進めていたと説明している。当局は安全管理体制や入所者の扱いについて詳しく調べている。
今回の火災はスリランカの介護・精神医療施設における監督体制の不備を浮き彫りにした。生存者は近隣の別施設に移されたが、拘束の適切性や無登録施設の実態を巡る議論は今後さらに広がりそうだ。
