コソボ議会選挙、新大統領選出なるか、与野党の対立続く
今回の選挙は、3月までに大統領を選出できなかったことを受けて実施された。
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バルカン半島のコソボで7日、議会選挙(一院制、120議席)が実施された。主要政党が新大統領の選出で合意できず政治的行き詰まりが続いたことを受けたもので、同国で議会選が行われるのは過去18カ月間で3度目となる。長期化する政治危機は経済発展や欧州統合の取り組みにも影響を及ぼしており、有権者の間では安定した政権運営を求める声が高まっている。
今回の選挙は、3月までに大統領を選出できなかったことを受けて実施された。コソボでは大統領は直接選挙ではなく、議会で選出される仕組みとなっている。選出には80人以上の議員の支持が必要だが、与野党の対立が深まり、期限までに合意形成に至らなかった。これにより議会は解散され、再び選挙が行われる事態となった。
与党はクルティ(Albin Kurti)首相率いる中道左派「自己決定運動」で、昨年12月の選挙では過半数を確保した。しかし、大統領選出に必要な議席数には届かず、野党との協力が不可欠だった。これに対し野党側は、クルティ氏が国家機関への影響力拡大を図っていると主張し、大統領選出を巡る協議は決裂した。
一方、オスマニサドリウ(Vjosa Osmani-Sadriu)前大統領は今回、野党候補として選挙戦に参加した。オスマニサドリウ氏は投票後、記者団に対し、「選挙が繰り返される危機を終わらせ、国を前進させる契機になることを期待している」と述べ、政治的停滞からの脱却に期待感を示した。
政治的混乱は国民生活にも影響を与えている。コソボは2008年にセルビアからの独立を宣言したが、依然として欧州で最も貧しい国の一つとされる。エネルギー価格の上昇や物価高騰が家計を圧迫する中、安定した政府が存在しないことで経済改革や投資促進策が停滞している。また、欧州連合(EU)による支援資金の活用も遅れており、EU加盟を目指す同国にとって大きな障害となっている。
有権者からは与野党の対立に対する不満が噴出している。首都プリシュティナの住民からは「選挙の繰り返しに疲れたが、変化への期待は失っていない」との声が聞かれた。専門家の間では、今回の選挙でも勢力図に大きな変化は生じないとの見方が強く、政治的膠着状態が今後も続く可能性が指摘されている。コソボが政治的安定を取り戻し、EUや北大西洋条約機構(NATO)への統合を前進させられるかが今後の焦点となる。
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