コソボ議会選挙、与党勝利も過半数に届かず、首相が野党に協力要請
選挙管理委員会によると、開票率99%の時点で与党の得票率は約43%。これに対し、最大野党の民主党(PDK)は約21%、民主連盟(LDK)は約18%にとどまった。
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コソボのクルティ(Albin Kurti)首相は8日、長期化する政治的停滞の解消に向けて野党勢力へ協力を呼びかけた。クルティ氏の与党「自己決定運動」は7日の議会選挙(一院制、120議席)で第1党の座を維持したものの、単独過半数には届かず、新政権発足には他党との連携が不可欠な情勢となっている。
選挙管理委員会によると、開票率99%の時点で与党の得票率は約43%。これに対し、最大野党の民主党(PDK)は約21%、民主連盟(LDK)は約18%にとどまった。国外在住者による約10万票の集計が残っているものの、与党が単独過半数を確保する可能性は低いとみられている。
クルティ氏は支持者らを前に勝利宣言を行い、「国の前進のために協力する用意のあるすべての政治勢力と対話したい」と述べた。18カ月に及ぶ政治的混乱を終わらせるため、野党との協議に前向きな姿勢を示した形だ。
コソボで議会選挙が行われたのはこの1年半で3度目。議会内の対立が続き、議長や大統領の選出が難航したことで政治機能が停滞し、政権を形成できない状態が続いてきた。こうした混乱は行政改革や経済政策の推進を妨げるだけでなく、欧州連合(EU)加盟を目指す同国の外交戦略にも影響を与えている。
今回の選挙では投票率が37%を下回り、前回の45%から大きく低下した。有権者の間では、度重なる選挙や政治対立への失望感が広がっているとみられる。政治アナリストは第1党となった与党が他党との協議に応じなければ、政治危機がさらに長引く可能性があると指摘している。
EUもコソボの政情安定を強く求めている。EU高官は各政党に対し、安定した統治体制の構築へ向けて協力するよう呼びかけた。コソボは2008年にセルビアからの独立を宣言したが、依然として国家建設や民主制度の強化が重要課題となっている。今回の選挙結果は有権者が与党への一定の支持を維持したことを示した一方、政治的分断を解消するには至らなかった。今後の連立交渉が同国の政治的安定とEU加盟への道筋を左右する重要な局面となりそうだ。
