◎ギリシャの国境警備隊と警察はギリシャ・トルコ間を流れるメリチ川周辺を捜索したが、不法入国したとみられる人々を見つけることはできなかった。
ギリシャの海岸、亡命希望者たち(United Nations High Commissioner for Refugees)

ギリシャ警察は8日、トルコ国境を流れる川に亡命希望者とみられる人々がいるという連絡を受け捜索を行ったものの、人々を発見することはできなかったと発表した。

警察の報道官によると、トルコ当局から亡命希望者とみられる人々がギリシャ・トルコ間を流れるメリチ川(ギリシャ名エプロス川)の小島に漂着したと連絡を受けたという。

ギリシャの国境警備隊と警察はメリチ川周辺を捜索したが、不法入国したとみられる人々を見つけることはできなかった。

警察はこの前の声明で、「人々の居場所を特定した」と発表していたが、報道官はこの声明を一部訂正し、「トルコの情報でメリチ川の小島に人々がいると確認したが、発見することはできなかった」とした。

トルコとギリシャの関係は冷え切っており、ギリシャはシリア難民数百万人を受け入れているトルコが積極的に亡命希望者を西欧に流していると非難している。

トルコはこの主張を否定し、ギリシャ当局が亡命を希望する人々の権利を尊重せず、不法に押し戻していると非難している。

ギリシャ沖合の小島に流れ着いた亡命希望者38人は先月、トルコとギリシャ双方に押し戻され、行き場を失った。38人は約1カ月間地中海をさまよった後、ギリシャ政府に保護された。

トルコ近海の島に流れ着いた亡命希望者が撮影した写真(Twitter/@g_christides)
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