SHARE:

コロンビア大統領選決選投票、左派候補が敗北認める、右派政権発足へ

集計の結果、デラエスプリエジャ氏がセペダ氏を約25万票上回った。
2026年6月24日/コロンビア、首都ボゴタ、大統領選での敗北を認めるセペダ上院議員(AP通信)

コロンビア大統領選の決選投票をめぐり、与党系の左派候補セペダ(Iván Cepeda)上院議員が24日、敗北を認めた。選挙管理委員会の集計によると、右派候補デラエスプリエジャ(Abelardo De La Espriella)氏が僅差で勝利し、大統領に就任する見通しとなった。デラエスプリエジャ氏はトランプ(Donald Trump)米大統領の支持を受けていた。今回の結果は左派政権からの大きな路線転換を示すものとして注目されている。

集計の結果、デラエスプリエジャ氏がセペダ氏を約25万票上回った。得票率の差は1ポイント程度にとどまり、近年のコロンビア政治の深い分断を改めて浮き彫りにした。セペダ氏は当初、一部投票所での集計手続きに疑問を呈していたが、票の検証が進んだことを受け、「民主主義への責任」として結果を受け入れる考えを表明した。

セペダ氏は長年にわたり人権問題や和平政策に取り組んできた左派政治家で、現職のペトロ(Gustavo Petro)大統領の路線を継承する立場だった。一方、勝利したデラエスプリエジャ氏は弁護士兼実業家で、これまで公職経験を持たないアウトサイダーとして選挙戦を展開した。治安悪化や経済停滞への有権者の不満を背景に、「強い国家」の実現を掲げて支持を拡大した。

デラエスプリエジャ氏は犯罪組織への徹底した取り締まりや巨大刑務所の建設など、エルサルバドルのブケレ(Nayib Bukele)大統領を参考にした強硬な治安政策を公約に掲げている。また、左翼ゲリラとの和平交渉の見直しにも前向きな姿勢を示し、ペトロ政権下で進められてきた融和路線が大きく転換する可能性がある。

今回の選挙結果はコロンビア国内だけでなく中南米全体の政治潮流にも影響を与えそうだ。近年の中南米では左右両陣営の政権交代が相次ぎ、コロンビアでも有権者が既存政治への不満から新たな指導者を選択した形となった。デラエスプリエジャ氏は8月7日に就任する予定で、今後は治安対策や経済運営に加え、米国との関係強化をどのように進めるかが焦点となる。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします