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トリニダード・トバゴでATM盗難未遂事件発生、バットマン風の容疑者が関与、SNSで話題に

警察によると、事件は24日未明にトバゴ島で発生した。
カリブ海の島国トリニダード・トバゴ、首都ポートオブスペイン(Getty Images)

カリブ海の島国トリニダード・トバゴで発生した現金自動預払機(ATM)の盗難未遂事件が、思わぬ形で国内外の注目を集めている。重機を使った大胆な犯行計画は失敗に終わり、犯人のどんくさい行動が防犯カメラに記録され、SNSにミーム画像やパロディー動画が相次いで投稿されている。

警察によると、事件は24日未明にトバゴ島で発生した。少なくとも4人の容疑者が、近くの海岸から盗み出したバックホー(油圧ショベル)を使い、設置されていたATMを持ち去ろうとした。容疑者たちは重機でATMを歩道まで引きずり出すことには成功したものの、途中でバックホーのアーム部分が故障。さらに小型トラックへの積み込みにも手間取り、最終的には現金を奪えないまま現場から逃走した。

事件を一躍有名にしたのは、防犯カメラが捉えた犯人の姿だった。映像には黒い服装にスキー帽を着け、風になびく黒いポンチョをまとった人物が映っていた。その姿がアメコミヒーロー「バットマン」を連想させることから、SNS利用者の間で「トバゴのバットマン」として話題となった。この人物は盗みの途中につまずき転倒、その場面が繰り返し共有された。

犯行は10分以上続いたとみられるが、バットマンたちは最後までATMを運び出せなかった。置き去りにされたATMはその後、当局によって回収された。警察が容疑者たちの行方を追っており、盗まれた重機や逃走経路について捜査を進めている。

国内メディアやラジオ番組では、この失敗に終わった犯行を揶揄する報道が相次いだ。地元紙の一部は「ああバットマン」「バットマンズ」といった見出しを掲げ、SNS上では映画の予告編風動画や漫画風イラストも作られた。深刻な犯罪でありながら、犯人のあまりに拙い行動が国民の失笑を買った格好だ。

一方で、事件の背景には同国が抱える治安問題もある。トリニダード・トバゴでは近年、暴力犯罪の増加が深刻化しており、政府は非常事態宣言を延長して対応に当たっている。今回の騒動は笑い話として拡散したものの、当局は「犯罪は犯罪であり、容疑者の特定と逮捕に全力を挙げる」としている。

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