◎荷台に乗っていた移民1人が死亡し、16人が病院に搬送された。
2020年/ギリシャ近海、亡命希望者たち(Getty Images/AFP通信)

ギリシャの警察当局は12日、同国北東部で警察の検問を突破したピックアップトラックがフェンスに激突し、荷台に乗っていた不法移民1人が死亡、運転手を含む17人が負傷したと発表した。

警察の報道官によると、事故はトラキア地方で11日に発生したという。

トラックを運転していたジョージア人ドライバーはトラキアから主要幹線道路で西に向かい、警察の検問所に遭遇した。

トラックは警察官の制止を振り切り検問所を突破。その後まもなく、フェンスに突っ込んだ。警察によると、運転手は逃走を試みたが、逮捕されたという。

この事故で荷台に乗っていた移民1人が死亡し、16人が病院に搬送された。地元メディアによると、負傷した16人はいずれも軽症で命に別状はない。

また警察は、トラックと一緒に行動していた2台の車両も確保した。この車両には不法移民4人、運転手を含む移民ではない4人が同乗していた。警察は移民4人を保護し、その他を逮捕した。

警察によると、死亡した1人を含む移民21人の身元は分かっていない。地元メディアは当局者の情報を引用し、「シリア難民と思われる」と報じている。

ギリシャの島々とキプロスは2015年~2016年に発生したシリア難民危機の主要な入り口のひとつとなり、危機の間、100万人以上が複数のルートを使ってEUに渡ったと推定されている。

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