◎ルガリアがロシア以外の国からガス供給を受けるのは初めて。
2022年7月8日/ギリシャ、北東部コモティニの天然ガスパイプライン基地、握手するミツォタキス首相(左)とブルガリアのペトコフ首相(Dimitris Papamitsos/Greek Prime Minister's Office)

ギリシャとブルガリアの両首脳は8日、アゼルバイジャン産天然ガスをギリシャからブルガリアに供給する新しいパイプラインの開通式に出席した。

ロシア国営ガスプロム社は天然ガスのルーブル建てを拒否したとして、ブルガリアへのガス供給を4月に停止している。

ギリシャのミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相とブルガリアのペトコフ(Kiril Petkov)首相はギリシャ北東部コモティニの天然ガスパイプライン基地で記者団の取材に応じた。

ミツォタキス氏はブルガリアを含む欧州の同盟国のエネルギーを速やかに確保する必要があるとし、パイプラインの重要性を強調した。「これは単なるパイプラインではなく、欧州の北と南を結ぶエネルギーの架け橋です...」

またミツォタキス氏は「ロシアの政治的圧力に対抗するためには、協調して行動することが重要である」とした。

ロシアとブルガリアの関係はウクライナ侵攻後に急速に悪化し、ブルガリアは先月、ロシアの外交官70人を国外追放し、ロシアの怒りを引き起こした。

ブルガリアのペトコフ氏は「新パイプラインはロシア産ガスへの依存を終わらせる役目を果たす」と述べた。

ブルガリアがロシア以外の国からガス供給を受けるのは初めて。

全長182kmのガスパイプラインは、ギリシャ北東部コモティニからブルガリア中部スタラザゴラを結ぶ。

計画によると、年間輸送量は約30億㎥。輸送量を増やす計画も準備されている。商業供給は10月1日から始まる予定。

ギリシャは北部アレクサンドルポリスとコモティニの近くにLNG(液化天然ガス)ターミナルも建設中である。

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