◎現在のドーバー海峡の水温は5度以下であり、落ちれば10分も生きられない。
ドーバー海峡、イギリスを目指す亡命希望者たち(Getty Images)

フランスの警察当局は14日、北部カレー沖と海岸で移民5人の遺体を収容したと明らかにした。

それによると、移民数十人を乗せたボートは14日未明に沖合で沈没したとみられる。行方不明者がいるかどうかは分かっておらず、海軍と沿岸警備隊が周辺を捜索している。

沿岸警備隊は30人以上を保護したと報告。その一部は海岸で意識不明の状態で発見され、市内の病院に搬送された。

その他大勢も重度の低体温症となり、手当てを受けている。

カレー警察の報道官は声明で、「現在のドーバー海峡の水温は5度以下であり、落ちれば10分も生きられない」と語った。

また報道官は死亡した5人について、「シリア人とみられる」と明らかにした。

アフリカ・中東・アジアの紛争地などから逃れた多くの移民が西欧の豊かな国(主にドイツ、イギリス、フランス)への亡命を希望している。

イギリス政府は今月初め、昨年ドーバー海峡を横断した移民の数が2022年の3分の2に減少したと明らかにした。ボートで横断した移民は約3万人。2022年の4万5000人超から36%減となった。

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