◎当局はオランダ国籍の運転手を現行犯逮捕。47人は国境の亡命希望者受付センターに移送された。
2022年8月24日/オランダ北東部、ドイツ国境近くの亡命希望者受付センター(ロイター通信)

オランダの警察当局は6日、フェリー乗り場でトラックの荷台に隠れていた不法移民47人を保護したと発表した。

それによると、このトラックはイギリス行きのフェリーに乗り込もうとしていたという。

当局は5日夜、「不審なトラックがフェリー乗り場の近くにいる」という情報提供を受け現場に急行。荷台を調べたところ、様々な国籍の子供、女性、男性が隠れていた。

当局はオランダ国籍の運転手を現行犯逮捕。47人は国境の亡命希望者受付センターに移送された。

オランダでこのような大規模摘発は稀。北海沿岸では毎年、世界中から何千人もの人々がドーバー海峡を渡ってイギリスへ行くためにフランス北部を訪れている。

今年ドーバーを渡った不法移民は11月末時点で約2万7000人。昨年通年の4万6000人から大きく減少した。

英最高裁判所は先月、不法移民をルワンダに送るという政府の計画は違憲であると裁定した。

スナク政権はドーバーを渡ってイギリスへの入国を試みる移民の数を減らしたいと考え、昨年ルワンダと協定を結んだ。

ルワンダ政府はこの協定により、亡命希望者を保護する代わりにイギリス政府から最大1億4000万ポンドの融資を受ける。ルワンダで亡命を認められた者はそこで生活することとなり、認められなかった者は専用施設に送られる予定だった。

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