◎バスはポーランドの首都ワルシャワからボスニア南部にあるカトリックの巡礼地を目指していた。
ポーランド政府は8日、週末にクロアチア首都近郊の高速道路で発生したバス事故の負傷者を帰国させる手続きを進めていると報告した。
乗客乗員44人を乗せた観光バスは6日、クロアチアの首都ザグレブ近郊の高速道路で本線を逸脱し横転した。クロアチア国営放送(HRT)によると、少なくとも12人が死亡、32人が重軽傷を負い、そのうち数人は重体だという。
公共放送ポーランド・テレビ(TVP)は警察筋の話を引用し、「運転手は死亡した」と報じている。
44人は全員ポーランド人と伝えられているが、警察は身元を公表していない。
一部メディアは運転手が居眠り運転をした可能性があると報じていた。TVPによると、運転手は72歳で、居眠り運転をしたかどうかは現時点では分からないという。
バスはポーランドの首都ワルシャワからボスニア南部にあるカトリックの巡礼地を目指していた。
バチカンのフランシスコ教皇は7日、犠牲者に哀悼の意を表し、祈りを捧げた。
ポーランド当局はクロアチアの医療機関に搬送された市民を支援するために現地入りしている。
TVPによると、重傷を負った4人は週末にワルシャワに空輸され、医療機関で治療を受けているという。
ポーランド保健省の報道官は8日の記者会見で、「負傷者の帰国を急ぎたい」と述べた。
HRTによると、医療機関に搬送された32人のうち17人が重傷、2人が重体だという。クロアチア警察は事故原因を調査中と報告している。