英空軍基地近くで5人逮捕、爆発物見つからず、イラン関与など複数の可能性を捜査
事件は28日未明、フェアフォード近郊で不審な3台のバンが発見されたことをきっかけに発覚した。
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イギリス警察は29日、米軍が運用するイングランド南西部のフェアフォード空軍基地周辺で逮捕した5人について、関連する3台の車両から爆発物は見つからなかったと発表した。一方、車両からは一定量のガソリンが回収され、警察はテロ準備などの疑いで捜査を続けている。5人はいずれも20代の英国人男性で、現在は保釈されているものの、捜査対象であることに変わりはない。
事件は28日未明、フェアフォード近郊で不審な3台のバンが発見されたことをきっかけに発覚した。警察は当初、爆発物関連法違反の疑いで5人を逮捕し、その後、テロ行為を準備した疑いでも捜査を開始した。陸軍の爆発物処理部隊がロボットなどを使って車両を調べ、周辺では85世帯が一時避難する措置も取られた。
フェアフォードは英国が所有し、米軍が運用する重要拠点で、米空軍の航空団司令部などが置かれている。イラン戦争でも米軍の爆撃機が使用しており、今回の事件をめぐっては、基地が軍事作戦の拠点となっていることとの関連性が注目されている。
英国当局は事件について、外国政府の代理勢力や個人が関与した可能性も調べている。特にイランとの関連が一つの可能性として捜査されているほか、ロシアや非国家武装組織とのつながりについても調査している。ただし、現時点で外国政府が関与したと結論づけられたわけではなく、イランは関与を否定している。
5人の保釈をめぐっては、トランプ(Donald Trump)米大統領が「自分なら釈放しなかった」と発言するなど、対応への疑問も出ている。これに対しロンドン警視庁の幹部は、保釈は捜査経験と戦略に基づく判断だと説明し、5人は厳しい条件の下で引き続き捜査対象だと強調した。
一方、現場周辺では、住民から警察の対応や基地の警備態勢について疑問の声が上がっている。警察は事件の全容や動機、外国勢力との関係について結論を出しておらず、爆発物が発見されなかったことを踏まえても、3台の車両が基地近くに集まっていた経緯など、なお多くの点が捜査上の焦点となっている。
