◎罪状は明らかにされていない。
2020年7月14日/ベラルーシ、首都ミンスク、大統領選に立候補したドミトリエフ氏(Sergei Grits/AP通信)

ベラルーシの人権団体は12日、2020年の大統領選に立候補した活動家のドミトリエフ(Andrey Dzmitryeu)氏が治安当局に逮捕されたと発表した。

ドミトリエフ氏は物議を醸している2020年の大統領選で独裁者のルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領に立ち向かった活動家のひとりであり、「真実を伝える(Tell the Truth)運動」の共同代表を務めている。

人権団体「ビアスナ人権センター」によると、ドミトリエフ氏は11日遅く、首都ミンスクの自宅近くで治安部隊に取り押さえられたという。

罪状は明らかにされていない。

ビアスナによると、ドミトリエフ氏は多くの政治犯が収容されている悪名高い拘置所に勾留されたという。

ベラルーシ政府はこの拘束に関する声明を出していない。

西側諸国は2020年の大統領選の結果を認めていないが、ルカシェンコ氏は有効票の90%を獲得したと自己宣言し、抗議デモを厳しく取り締まった。

ビアスナなどによると、デモ参加者3万5000人以上が逮捕され、数千人が残酷に殴打され、数十のメディアやNGOが閉鎖を余儀なくされたという。

政府の公式発表によると、ドミトリエフ氏の投票率は1.2%であった。同氏は選挙期間中、出馬を禁じられ逮捕されたチハノフスキ(Sergei Tikhanovsky)氏を支持していた。

チハノフスキ氏の妻であるチハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏はルカシェンコ氏と大接戦を演じると予想されていたが、政府によると、投票率は7%にとどまったという。

チハノフスカヤ氏は選挙後、逮捕される恐れがあるとしてリトアニアへの亡命を余儀なくされた。

2021年7月7日/リトアニア、首都ビリニュス、ベラルーシのチハノフスカヤ氏(Mindaugas Kulbis/AP通信)
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