◎アレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、「西側諸国の支援を受ける特殊工作員は首都ミンスクの北西約100kmに位置する都市ビレイカにあるロシアの軍事通信施設を爆破する計画を立てていた」と主張した。
2021年7月2日/ベラルーシ、首都ミンスク、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領(Sergei Shelega/BelTA/Pool/AP通信)

ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は2日、西側諸国の武器が国内に密輸されていると主張し、ウクライナとの国境を閉鎖した。

リトルプーチンことルカシェンコ大統領は武器を密輸し民主的なベラルーシ政府を打倒しようとする外部勢力の試みを厳しく非難した。

ルカシェンコ大統領によると、西側の支援を受ける特殊工作員は首都ミンスクの北西約100kmに位置する都市ビレイカにあるロシアの軍事通信施設を爆破する計画を立てたが、当局は作戦を打ちのめしたという。

ルカシェンコ大統領はテレビ演説の中で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と計画阻止に向けて話し合い、治安部隊は民主的な政府の転覆を企てる「西側のテロリストの眠る細胞」を発見したと力説した。「彼らは一線を越えました。私たちは彼らを許しません...」

ルカシェンコ大統領は証拠を提供することなく、武器はドイツ、リトアニア、ポーランド、ウクライナ、およびアメリカの資金提供を受けるテロリストに供給されていたと主張した。「大量の武器がウクライナからベラルーシにやってきます。だから私は国境警備隊にウクライナとの国境を閉鎖するよう命じたのです...」

「私はアンゲラ・メルケルや他の指導者に立ち向かいます」

ウクライナ政府はルカシェンコ大統領の主張を却下したうえで、「国境閉鎖は国民を苦しめる」と述べた。

ウクライナ政府は5月23日に発生した英ライアンエアーの強制着陸事件でベラルーシを厳しく非難し、EUの経済制裁に加わった。EUはベラルーシの国営航空会社のブロック内への立ち入りを禁止している。

ルカシェンコ大統領はウクライナとの国境が妨害工作を企てているテロリストに武器を供給する導管になっていると非難した。「膨大な量の武器がウクライナからベラルーシに流れ込んでいます。私たちは民主的な政府を打倒しようとする試みに立ち向かいます...」

また、ルカシェンコ大統領によると、テロリストは「強さを示す」ために林業設備に放火しようとした疑いがあるという。「西側のテロリストたちは材木車の列に火を放ち、インターネットに画像を投稿して、ベラルーシ政府を追放するために戦っていると主張するつもりでした...」

ルカシェンコ大統領は陰謀に関与した女性を6月8日に逮捕したと述べた。

さらにルカシェンコ大統領は別の陰謀が企てられていたことも明らかにした。それによると、テロリストは親政府のテレビジャーナリストであるグレゴリー・アザレノク氏は誘拐し、森に移送し、ハサミで舌をちょん切るつもりだったという。「私たちの理解者であるアザレノク氏を誘拐しようとした容疑者は7月1日に逮捕されました...」

ルカシェンコ大統領は昨年8月の大統領選挙で圧倒的勝利を収めたと宣言したが、西側諸国と野党勢力はこの主張を却下し、広範な抗議活動に発展した。

ルカシェンコ大統領の鉄の拳で鍛えられたベラルーシ国家保安委員会(KGB)は平和的な抗議者を35,000人以上逮捕し、数千人を殴打した。

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