◎与党は68議席を確保。親アリエフ派などで構成される無所属が45議席。残りは親アリエフ派の少数政党となった。
2024年9月1日/アゼルバイジャン、首都バクーの投票所(ロイター通信)

アゼルバイジャンの選挙管理委員会が2日、議会選(一院制、定数125)の結果を公表し、アリエフ(Ilham Aliyev)大統領の与党が第1党を維持した。投票率は37%。

それによると、与党は68議席を確保。親アリエフ派などで構成される無所属が45議席。残りは親アリエフ派の少数政党となった。

与党は議席を1つ減らしたものの、アリエフ氏の支配は揺るがなかった。

欧州安保協力機構(OSCE)の選挙監視団は声明で、「この選挙は制限的な政治的・法的環境の中で行われ、その結果、競争が欠如し、地味で控えめな選挙運動が行われた」と述べた。

またOSCEは「国民に政治的無関心を蔓延させるような、真の選択と関与の欠如が顕著であった」と指摘した。

アリエフ氏と父ヘイダル(Heydər Aliyev)氏は1993年から同国を率い、反対派を弾圧し、独立したニュースメディアを制限してきた。

アゼルは昨年、隣国アルメニアから係争地ナゴルノカラバフを奪還。それ以来、アリエフ氏を批判する野党は著しく減少したように見える。

ナゴルノカラバフで生活していた約12万人のアルメニア人がアゼル軍の猛攻に直面し、本国に逃亡した。

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