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ベルギー・アントワープの集合住宅で火事、5人死亡

火災は建物の上層部に燃え広がり、煙が廊下や階段を覆ったため、多くの住民が自力で避難できなくなった。
2026年7月1日/ベルギー、アントワープ、火事があったアパートの一室(ロイター通信)

ベルギー北部アントワープで7月1日午前、10階建て集合住宅で火災が発生し、少なくとも5人が死亡、複数人が負傷した。消防が消火に当たり、数時間後に鎮火、出火原因は明らかになっていない。建物には約200人が居住しており、消防による大規模な救助活動が展開された。

火災は建物の上層部に燃え広がり、煙が廊下や階段を覆ったため、多くの住民が自力で避難できなくなった。消防隊ははしご車やロープを使って住民を救出し、一部の住民はベランダや窓際で救助を待つ状況となった。現場には複数の救急車が出動し、負傷者の搬送や建物内の捜索が続けられた。

5階に住む80歳の女性はロイター通信の取材に対し、「部屋のドアを開けた際に火事に気付き、間一髪で建物の外へ避難できた」と証言した。愛犬も連れ出すことができたものの、近隣住民の安否は確認できなかったという。また、10階の住民は、停電の数分後に火災報知器が鳴り、すでに共用廊下は煙で満たされていたと語った。避難を試みたが断念し、自室にこもってベランダで救助を待ち、約10分後にはしご車で救出されたという。

警察は近隣住民に対し、煙の吸入を避けるため、窓やドアを閉めて屋内にとどまるよう呼びかけた。避難した住民は避難所へ向かい、行政機関が支援を開始した。消防は建物内部の安全確認と不明者の捜索を続ける一方、出火原因について調査を進めている。

デウェーフェル(Bart De Wever)首相は犠牲者と遺族に哀悼の意を表し、危険な状況下で救助活動に当たった消防や警察、医療関係者らに謝意を示した。また「多くの被災者を安全に救出するため尽力した救急隊員に深く感謝する」と述べ、政府として被災者支援に取り組む姿勢を示した。

ベルギーでは近年、住宅や倉庫などで火災が相次ぎ、建物の防火設備や避難体制の強化が課題となっている。今回の火災でも、多数の住民が煙によって避難経路を失い、高層住宅における火災対策の重要性が改めて浮き彫りとなった。当局は犠牲者の身元確認を進めるとともに、事故原因の究明と再発防止策の検討を急いでいる。

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