◎黒服に身を包んだ男たちは第二次世界大戦後期にムッソリーニが逮捕・処刑された北部の町々を行進し、その生誕地で敬礼したり、吠えたりした。
イタリアの独裁者ムッソリーニに敬意を表するデモ隊(Getty Images)

イタリアの独裁者ムッソリーニBenito Mussolini)の処刑79周年を記念する式典が28日、北部の町で開かれ、ファシズムを支持する数十人がナチ式敬礼を披露し、ファシストの聖歌を叫んだ。

黒服に身を包んだ男たちは第二次世界大戦後期にムッソリーニが逮捕・処刑された北部の町々を行進し、その生誕地で敬礼したり、吠えたりした。

ムッソリーニは1945年4月27日、連合軍によるイタリア解放後、恋人とともに逃亡しようとしたところ、北部のコモ湖畔で反ファシストのパルチザンに止められた。

パルチザンは翌日、湖畔の町でムッソリーニを含む逃亡者を処刑した。

地元メディアによると、デモ隊はムッソリーニや当時の閣僚を偲び、コモ湖畔に15本のバラを備えたという。

デモ隊はその後、記念式典会場に移動し、「ベニート・ムッソリーニ同志!」と叫び、ナチ式敬礼を披露した。

報道によると、会場周辺には機動隊が配備されたという。負傷者が出たという情報はなく、集会は平和的に終了したようだ。

メローニ(Giorgia Meloni)首相が率いる極右政党「イタリアの同胞」はファシズムから生まれたイタリア社会運動(MSI)をルーツとする。

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