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アルバニア首都で反政府デモ激化、警察がゴム弾使用、学生らが首相に退陣要求

警察によると、17日時点で1067人が逮捕され、388人が刑事訴追された。
2026年10月16日/アルバニア、首都ティラナ、ラマ政権に抗議するデモ参加者(ロイター通信)

アルバニアの首都ティラナで17日、ラマ(Edi Rama)首相の退陣を求める学生主導の反政府デモが5日目に入り、警察がゴム弾を発射するなど、衝突が激化した。一部の暴徒が公共施設や銀行への放火、警察への投石などを行い、治安部隊は催涙ガスや放水車で対応した。

ロイター通信の映像には、教育省庁舎前で警察官が群衆に向けてゴム弾を発射する様子が映っていた。ロイターによると、記者2人を含む複数人にゴム弾が当たったという。

警察は記者会見で、ゴム弾について、限られた範囲で使用したと説明した。また、権限の逸脱などを理由に警察官7人を停職処分とし、懲戒調査を進めていると明らかにした。

抗議運動の背景には、政府の汚職疑惑、若者の雇用機会の不足、大学教育の質や施設環境への不満がある。学生らは学費の負担や教育環境の改善を求めるとともに、国内で将来を築ける雇用機会を確保するよう訴えている。ロイターの取材に応じた22歳の医学生は、汚職や約束の不履行に対する怒りが蓄積したとして、権利を求めて抗議していると語った。

今回のデモは、夏に南部沿岸の高級リゾート開発計画をめぐって起きた抗議運動ともつながっている。この開発にはトランプ(Donald Trump)米大統領の娘婿であるクシュナー(Charles Kushner)氏が関係する投資会社が参加している。地元住民は土地の売却に不正があったと主張しているが、証拠は示していない。抗議は当初、開発計画への反対が中心だったが、政府への不信が広がり、首相退陣要求に発展した。

ラマ氏は汚職への関与を否定し、政権を退く考えはないと表明している。昨年の総選挙で4期目に入ったラマ氏は民主的な選挙の重要性を強調する一方、学生の抗議する権利を尊重すると述べた。警察は略奪、放火、その他破壊行為を非難し、冷静な対応を呼びかけている。

警察によると、17日時点で1067人が逮捕され、388人が刑事訴追された。警察官やデモ参加者にも多数の負傷者が出ている。汚職疑惑や雇用、教育への不満が重なる中、抗議運動はラマ政権にとって大きな試練となっている。

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