◎アルバニアは2009年にNATOに加盟し、同盟国と共にロシアのウクライナ侵攻を強く非難している。
2021年11月10日/アルバニア、首都ティラナ、エディ・ラマ首相(Franc Zhurda/AP通信)

アルバニア政府は26日、首都ティラナ近郊の海軍基地をNATOに提供したと発表した。

エディ・ラマ(Edi Rama)首相は25日の演説で、「パシャリマン(Pashaliman)海軍基地はNATOの付加価値になり得る」と述べていた。

地元メディアによると、政府は同基地の改修計画を準備しているという。

同基地はティラナの南約180kmに位置する。

ラマ氏は「この危険な時代、アルバニアにNATOの海軍基地を持つことは大きな意味がある」と述べている。

アルバニアは2009年にNATOに加盟し、同盟国と共にロシアのウクライナ侵攻を強く非難している。

パシャリマン海軍基地は旧ソ連が1950年代に建設した地中海唯一の海軍基地である。

ソ連とアルバニア人民共和国(当時)の関係は1961年に劇的に悪化したものの、基地は存続した。

1997年に発生した経済破綻を契機とする全国規模の暴動後、基地は使用不能になり、ボロボロの潜水艦3隻が売却された。政府は4隻目の潜水艦を博物館にするかどうかを検討している。

その後、同基地はトルコによって改修され、それ以来、イオニア海やアドリア海をパトロールする軍艦の拠点として使用されている。

NATOはティラナの南約85kmにある空軍基地の改修も進めている。

アルバニア政府は先週、防衛力を強化する取り組みの一環として、ロッキード・マーチン社の対戦車ジャベリンミサイルを購入すると発表した。

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