◎デモの主催者は中道右派の野党アルバニア民主党で、党首のベリシャ(Sali Berisha)元首相も参加した。
2022年7月7日/アルバニア、首都ティラナの首相官邸近く、政府に解散を求める集会(Franc Zhurda/AP通信)

アルバニアの野党は7日、首都ティラナで反政府集会を開催し、食料・燃料の高騰や政府の汚職疑惑に抗議した。

地元メディアによると、数千人が首相官邸近くでラマ(Edi Rama)首相に辞任を要求したという。

アルバニアは他の欧州諸国と同じく、ロシア・ウクライナ戦争やコロナウイルスの影響により、食料や燃料価格が急騰している。

デモの主催者は中道右派の野党アルバニア民主党で、党首のベリシャ(Sali Berisha)元首相も参加した。

ベリシャ氏は過去3回の議会選で敗北した民主党を政権に復帰させると約束し、ラマ政権の汚職疑惑を非難している。

しかし、米国務省は昨年、ベリシャ政権時代(2005年~2013年)の「民主主義を損ねる数多くの汚職」を非難し、ベリシャ氏とその関係者を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に指定した。

ペルソナ・ノン・グラータは外交団を受け入れる側に与えられる権限のひとつで、一方的に発動可能。発動理由を提示する義務はなく、宣言を受けた大使は外交的地位を剥奪される。

地元の独立系メディアはベリシャ氏を、「野党の醜い内紛を引き起こした張本人」と糾弾している。

2022年3月12日/アルバニア、首都ティラナ、インフレと燃料価格高騰に抗議するデモ(Franc Zhurda/AP通信)
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