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イエメン内戦激化、負傷者急増で病院逼迫、約80万人への人道支援が途絶

ICRCによると、マリブやタイズ、紅海沿岸の前線地域では、戦闘による負傷者が相次いでいる。
2026年10月12日/イエメン、南西部タイズの医療機関(ロイター通信)

イエメン各地で戦闘が激化し、負傷者の急増によって病院が対応能力の限界に直面している。赤十字国際委員会(ICRC)は14日、前線の移動や道路封鎖によって約80万人への緊急支援が滞っていると明らかにした。医療体制と食料供給の双方が悪化し、内戦で疲弊した住民の生活は一段と厳しさを増している。

ICRCによると、マリブやタイズ、紅海沿岸の前線地域では、戦闘による負傷者が相次いでいる。一部の医療施設は1週間で700人を超える負傷者を受け入れた。手術用品や麻酔薬、酸素、医薬品も不足しており、医療従事者への負担が増している。

ICRCは声明の中で、外傷治療に当たる職員が極度の負担を強いられていると指摘した。

今回の戦闘は親イラン武装組織フーシ派と、サウジアラビアが支援するイエメン政府軍との間で再燃した。国連の専門機関である国際移住機関(IOM)によると、戦闘再開以降、20万人以上が住居を追われた。10年以上にわたる内戦や経済危機、感染症の流行によって弱体化した医療制度は、新たな負傷者の発生に対応する余力を失いつつある。

食料事情も深刻だ。国連世界食糧計画(WFP)は14日、国内第3の都市タイズと周辺地域で約80万人への人道支援が妨げられていると発表した。特にタイズでは小麦粉の備蓄がほぼ底を突き、市場に残る食料も長くは持たない可能性がある。同市では60万人以上が支援を必要としており、そのうち20万人以上が子どもだ。戦闘や道路封鎖によって一部地域への立ち入りが困難になり、食料の搬送が滞っている。

WFPのイエメン代表はSNSへの投稿で、このまま戦闘が続けば、人道的大惨事に発展しかねないと警告した。国際社会には、医療物資や食料の供給経路を確保し、民間人への支援を継続する取り組みが求められている。戦闘のさらなる拡大を防げるかどうかが、市民の生命と地域の人道状況を左右する。

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