米軍、イランに対し新たな空爆を実施、商船3隻への攻撃受け
今回の攻撃はオマーン沖のホルムズ海峡周辺で3隻のタンカーが相次いで飛翔体による攻撃を受けたことを受けた対応である。
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米軍は8日未明、イラン国内の複数の軍事目標に対して新たな空爆を実施した。米中央軍(CENTCOM)が明らかにした。
CENTCOMは声明で、国際水域を航行する民間商船への攻撃に対し「代償を課すための措置」と説明し、イランによる商船攻撃は停戦合意に違反する危険な行為と非難した。
今回の攻撃はオマーン沖のホルムズ海峡周辺で3隻のタンカーが相次いで飛翔体による攻撃を受けたことを受けた対応である。イギリス海事当局によると、このうち1隻は炎上、残る2隻も損傷したが、死傷者は確認されていない。イラン国営メディアは液化天然ガス(LNG)タンカーが警告を無視した後に攻撃を受けたと伝えているものの、政府は直接の関与について明言していない。一方、欧米側はイランが実質的に攻撃に関与したとの見方を強めている。
事態を受け、米政府は先月導入したイラン産原油販売を認める60日間の特別許可を撤回した。この措置は停戦交渉を後押しする目的で対イラン制裁の一部を一時的に緩和していたものだが、米政府高官は7日午後、「このような攻撃は容認できず、明確な結果を伴わせる必要がある」と説明した。
ホルムズ海峡は平時には世界で取引される原油・ガスの2割が通過する戦略的要衝であり、航行の混乱は世界のエネルギー市場に大きな影響を及ぼす。イランはこれまで、自国が指定する航路のみが安全だと主張し、将来的には通航料の徴収も検討している。一方、欧米や湾岸アラブ諸国はこうした要求を受け入れない姿勢を示しており、対立が続いている。
また、戦闘終結に向けた米イランの協議も停滞している。両国はホルムズ海峡の完全な開放やイランの核開発問題を含む恒久的な合意を目指しているが、戦争初期の空爆で死亡した前最高指導者ハメネイ(Ali Khamenei)師の国葬が続いていることもあり、交渉は事実上中断された状態となっている。
ハメネイ師の遺体は7日、宗教都市コムで追悼行事が行われた後、イラクへ運ばれ、多数の参列者が集まった。後継者となったモジタバ・ハメネイ(Mojtaba Khamenei)師は公の場に姿を見せていない。
停戦成立後も軍事衝突と報復措置が繰り返される中、世界のエネルギー供給の要衝であるホルムズ海峡を巡る緊張は再び高まり、国際社会が情勢の推移を注視している。
