◎当局は金鉱山を管理するアナゴールド社(Anagold Madencilik)の取締役を18日早朝に拘束した。
2024年2月15日/トルコ、東部エルジンジャン、地滑りが起きた金鉱山に続く道路(Getty Images)

トルコ当局は18日、大規模な地滑りが発生した東部エルジンジャンの金鉱山を管理する会社の取締役を拘束した。

地滑りはエルジンジャンの郊外にある金鉱山で13日午後に発生。作業員9人が巻き込まれ行方不明になっている。

国営アナトリア通信によると、当局は金鉱山を管理するアナゴールド社(Anagold Madencilik)の取締役を18日早朝に拘束したという。

当局は従業員8人も拘束し、うち6人を正式に逮捕している。

アナゴールド社の親会社は米コロラド州デンバーに本社を置くSSRマイニング社である。

報道によると、救助隊員数百人が24時間体制で行方不明者を捜索している。

アナトリア通信は関係者の話しとして、「この鉱山から何年もかけて掘り出された大量の土砂が崩れたと報告を受けている」と報じていた。

環境省は17日、アナゴールド社の認可を取り消すと発表した。

専門家によると、崩れた土砂には金採掘に使われるシアン化合物などの危険物質が含まれており、環境破壊につながる恐れがある。

環境省はトルコ、シリア、イラクにまたがるユーフラテス川の水質に影響を与える可能性があるとして、そこにつながる川を閉鎖した。

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