◎トルコはアサド大統領率いる政府軍と戦う反政府勢力の主要支援国である。
2023年1月6日/シリア、北西部イドリブで行われた反政府集会(Twitter)

シリア北部で6日、アサド政権に抗議する集会が開かれ、数千人がトルコにさらなる支援を求めた。

地元メディアによると、集会は北西部イドリブと第二の都市アレッポの複数の地域で行われたという。

デモ隊はトルコ・シリア・ロシアが昨年末に行った会談に不満を表明した。

トルコはアサド(Bashar Assad)大統領率いる政府軍と戦う反政府勢力の主要支援国である。

エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は今年6月に予定されている総選挙を前に、シリア難民問題に対処すべきという世論の圧力に直面している。トルコに避難したシリア難民は400万人と推定されている。

トルコとシリアはこの数カ月、安全保障関連の会談を行ってきた。しかし、先週のモスクワ会談はトルコとシリアが和解し、その代償を北部の反政府勢力に支払わせるのではないかという警戒心を抱かせた。

デモ隊は「エルドアンの言うことを聞け、殉教者の血は売ることができない」と繰り返し唱えた。

アサド政権の支援者であるロシアは長い間、両国に和解を迫ってきた。

シリア内戦の犠牲者は40万人近くに達し、国土の大部分は廃墟と化した。国連によると、人口の半数以上が避難民となり、数百万人がトルコなどの近隣諸国に逃亡したという。

国内避難民の多くは現在、反政府勢力が支配するシリア北西部のテント村で暮らしている。

北西部には国際テロ組織アルカイダ系のイスラム聖戦主義同盟「ハヤト・タハリール・アルシャム」の拠点があり、この地域の反政府勢力を牛耳っている。

ハヤト・タハリール・アルシャムの代表は今週初め、トルコとシリアが和解する可能性に懸念を示し、全戦闘員にアサド政権との長期戦に備えるよう呼びかけた。

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