◎救助ボランティア団体「ホワイト・ヘルメット(シリア民間防衛隊)」は空爆にロシア軍が関与したという見方を示し、深刻な懸念を表明した。
2022年8月19日/シリア、北部アレッポの市場(Syrian Civil Defense White Helmets/AP通信)

シリア北部の都市アレッポが空爆を受け、民間人少なくとも3人が死亡、6人が負傷した。シリアで活動する救助ボランティア団体「ホワイト・ヘルメット(シリア民間防衛隊)」が22日に明らかにした。

それによると、この空爆と同じタイミングでロシアの偵察機がこの地域を飛行したという。

ホワイト・ヘルメットは空爆にロシア軍が関与したという見方を示し、深刻な懸念を表明した。

亡くなったのは子供とその父親を含む3人とされる。

この空爆で兄と甥を失ったという男性はカタールの衛星テレビ局アルジャジーラの取材に対し、「爆発音が聞こえたので兄に電話しました。しかし、接続は切れ、また爆発音がしました」と語った。

ホワイト・ヘルメットによると、ロシア正規軍および民間軍事会社ワグネルの支援を受けるアサド政権は21日、アレッポ西部など、複数の地域を砲撃したという。

ロシア軍機はこの翌日、北西部イドリブ県郊外とその北に位置する集落を少なくとも10回空爆。対象はイスラム国(ISIS)の残党とされるが、詳細は明らかになっていない。

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