◎武装勢力がどのように攻撃を仕掛けてきたかは明らかにされていない。
2021年10月20日/シリア、首都ダマスカス、爆破されたバスを調べる兵士たち(ロイター通信)

シリアの国営メディアは20日、北部地域で民間バスが武装勢力の襲撃を受け、兵士11人を含む13人が死亡、兵士3人が負傷したと報じた。

国営シリア・アラブ通信(SANA)は政府高官のコメントを引用し、「攻撃はイスラム国(ISIS)のかつての支配地である北部ラッカ県で発生した」と伝えている。

SANAによると、武装勢力がどのように攻撃を仕掛けてきたかは明らかにされていないという。

犯行声明は出ていないと伝えられているが、SANAはこの数カ月で発生した同様の攻撃と政府高官の情報を引用し、「ISIS系組織の犯行とみられる」と報じている。

SANAによると、バスはラッカ県から中部ホムス州に向かっていたという。武装集団は20日早朝にバスを襲撃し、兵士11人と民間人2人を殺害した。

ラッカ県は2014年に誕生したISISの「カリフ制国家」の事実上の首都だった。ISISは2019年に壊滅したものの、残党やその他の系列組織はシリアだけでなく世界中で活動している。

アサド政権は北部、東部、中部に拠点を置くとされるISIS系組織と戦っているが、内戦が終結する見通しは全く立っていない。

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