◎アラムコはロシアを含むOPECプラスと連携した原油の減産を維持。収益を確保している。
エネルギー世界最大手サウジアラムコの社名とロゴ(Getty Images)

サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは10日、昨年の純利益が22年から400億ドル(5兆8800億円)減となる1210億ドル(17兆7890億円)になったと発表した。

アラムコはロシアを含むOPECプラスと連携した原油の減産を維持。収益を確保している。

アラムコは原油依存からの脱却を目指すサルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)の方針の下、難しいかじ取りを迫られている。

アラムコの昨年の純利益は1610億ドル(27兆6700億円)。過去最大の利益を上げた。

アラムコはサウジアラビア証券取引所に提出した書類の中で、「この減益は主に、原油価格の下落と販売量の減少などに基づいている」と説明した。

アラムコは減収減益にもかかわらず、23年第4四半期の配当金を約310億ドルに増やした。

地元メディアによると、アラムコは11日に決算説明をオンライン形式で開く予定。

昨年の売上高は約4400億ドル(64兆6960億円)。22年の5350億ドル(78兆6640億円)から減少した。

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