◎カタールはエジプトや米国とともに一時的な休戦や人質の解放に貢献したものの、今月、双方が歩み寄ろうとしないことに怒りを示し、その役割を再評価していると表明していた。
2024年4月28日/パレスチナ、ガザ地区ラファの避難所(AP通信)

米ホワイトハウスは28日、バイデン(Joe Biden)大統領がイスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とガザ紛争について電話で協議したと明らかにした。

それによると、バイデン氏はガザ南部ラファへの地上侵攻を計画するネタニヤフ氏に対し、米政府の立場を改めて伝えたという。

米政府は人道的理由から120万人以上が身を寄せるラファへの侵攻に反対している。ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は29日に中東入りし、この問題について関係国と協議する予定だ。

ホワイトハウスによると、バイデン氏はネタニヤフ氏に対し、ガザへの人道支援を維持、強化するよう改めて要請したという。

またバイデン氏は民間人と国連などの支援機関・団体を保護することが重要であり、それがこの戦争における米国の将来の支援につながるとけん制した。

今回の電話会談は前回より厳しいものではなかった。イスラエル首相府はコメントを出していない

一方、仲介国のひとつであるカタール政府は28日、イスラエルとハマスに対し、交渉においてより多くのコミットメントと真剣さを示すよう促した。ハマスはドーハに本部を置いている。

カタールはエジプトや米国とともに一時的な休戦や人質の解放に貢献したものの、今月、双方が歩み寄ろうとしないことに怒りを示し、その役割を再評価していると表明していた。

イスラエルの代表団は数日中にエジプトを訪れ、最新の提案について話し合う予定である。AP通信はハマス高官の話しとして、「代表団をカイロに送る予定」と伝えている。

エジプトの国営テレビはハマスの代表団が29日に現地入りする予定と報じた。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者数は3万4000人、負傷者は8万人を超え、今も増え続けている。

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