◎射殺されたのは42歳の男性。イスラム過激派組織「イスラム聖戦」の構成員であることが確認された。
2023年1月21日/ヨルダン川西岸地区をパトロールするイスラエル兵(Mahmoud Illean/AP通信)

パレスチナ自治政府は21日、ヨルダン川西岸地区でイスラエル人に襲いかかったパレスチナ人がその場で射殺されたと発表した。

パレスチナ保健省によると、射殺されたのは42歳の男性で、イスラム過激派組織「イスラム聖戦」の構成員であることが確認されたという。

男性は西岸地区のイスラエル軍基地近くで民間人にナイフで切りかかったものの、現場に居合わせてイスラエル兵に射殺された。民間人にケガはなかった。

イスラエル軍はこの事件に関する声明を出していない。

イスラエル軍は昨年3月、国内でイスラエル人19人がパレスチナ人に相次いで殺害されたことを受け、ヨルダン川西岸の取り締まりを強化した。

人権団体によると、ヨルダン川西岸と東エルサレムで昨年イスラエルの治安部隊によって殺害されたパレスチナ人は少なくとも146人にのぼり、数千人が拘束されたという。

イスラエルはこの取り締まりについて、「過激派のネットワークを解体するためのもの」と説明している。

21日の事件により、今年西岸地区でイスラエル当局に殺害されたパレスチナ人は18人となった。

イスラエルは死者のほとんどを過激派の関係者と説明している。しかし、パレスチナ自治政府と人権団体は武器を携行していない民間人やジャーナリストも殺害されたと非難している。

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