◎ガザ地区北部にとどまるパレスチナ人数十万人がイスラエル軍の地上侵攻に巻き込まれる可能性がある。
2023年11月4日/イスラエルとレバノンの国境付近(AP通信)

パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは10日、イスラエルとの紛争によるパレスチナ人の死者が1万1000人を超えたと報告した。

イスラエル軍はガザ地区を南北に分断し、ハマス拠点への空爆・砲撃を続けている。

北部にとどまるパレスチナ人数十万人がイスラエル軍の地上侵攻に巻き込まれる可能性がある。

レバノン国境沿いに展開するイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエル軍の小規模な戦闘も続いているとみられるが、現場の状況はほとんど明らかになっていない。

ハマスのメディア部門は声明で、「イスラエル軍の攻撃によるパレスチナ人の死者が1万1000人を超えた」と明らかにした。

イスラエル側では少なくとも1400人が死亡している。

ガザ地区の被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も全く立っていない。

G7を含む西側諸国はイスラエルとハマス双方に人道的休戦を提案。南部に避難したパレスチナ人に人道支援物資を送るよう強く求めている。

しかし、イスラエル政府はハマスが人質をひとり残らず解放しない限り、休戦はないと強調。ハマスは休戦に前向きに見えるが、イスラエルが交渉を拒否していると主張している。

レバノン・ベイルートの地元テレビ局は10日、ヒズボラ高官の話しとして、「イスラエルの攻撃に対処する準備はできており、いつでも紛争に参戦できる」と伝えている。

米国はヒズボラ、イエメンのフーシ派、そしてイランの参戦を阻止するために、地中海に空母打撃軍を2つ派遣している。

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