◎イスラエル政府は国際社会の懸念を無視して、ハマスに対する攻撃をエジプト国境の町ラファまで拡大する計画を練っている。
イスラエルのネタニヤフ首相(Ohad Zwigenberg/Pool/AP通信)

イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は25日、ガザ地区のイスラム組織ハマスとの停戦交渉が最終段階に入っており、ラファに対する攻撃がいくらか遅れる可能性があると明らかにした。

ネタニヤフ氏は米CBSのインタビューで、「数週間の停戦協定が成立すれば、ガザ南部ラファに対するイスラエル軍の攻撃はいくらか遅れる可能性がある」と述べたが、「完全勝利は目前である」と主張した。

またネタニヤフ氏は「停戦が終了次第、ラファに潜伏するハマス大隊を攻撃する」と強調した。

協定の詳細は不明。ネタニヤフ氏は交渉が最終段階に入り、合意に近づきつつあることを認めた。

イスラエルのいくつかのメディアは停戦と引き換えにハマス側の人質数十人が解放される見通しと報じている。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは25日からカタールで専門家レベルの協議が再開されたと報じた。

それによると、停戦と解放の実現を目指し、エジプト・カイロでさらなる協議が行われる予定だという。

イスラエル政府は国際社会の懸念を無視して、ハマスに対する攻撃をエジプト国境の町ラファまで拡大する計画を練っている。

国連はラファが人道支援の主要な入り口であることから、攻撃は大惨事を引き起こす可能性が高いと警告している。

米国の他の同盟国も民間人を巻き込む攻撃は控えるべきと促している。

ネタニヤフ氏はインタビューの中で、「今週の閣議で民間人の避難を含むラファでの行動計画を承認する」と明らかにした。

またネタニヤフ氏は「現存するハマスの6個大隊のうち4個がラファに潜伏している」と述べた。

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