◎ハッジはイスラム教徒にとって、「一生に一度は行わなければならない人生の義務」である。
2022年7月6日/サウジアラビア、イスラム教の聖地メッカを巡礼する人々(Amr Nabil/AP通信)

イスラム教の聖地メッカで6日、大巡礼「ハッジ」が始まり、数万人が最初の儀式を行った。今年は国内外から約100万人が参加する予定。

ハッジはイスラム教徒にとって、「一生に一度は行わなければならない人生の義務」である。

巡礼者たちは1400年前に預言者ムハンマドが歩いた道を数日かけて巡礼し、神に近づくことを目的とする儀式を行う。

6日にカーバ神殿を巡礼した人々はほとんどマスクを着用していなかった。

今回巡礼を許可されたのは18歳~65歳以下のコロナワクチン接種を完了した人のみであり、オンラインで募集した数百万人から抽選で選ばれた。

国外から参加する推定85万人には出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書の提出が義務付けられている。

巡礼者はカーバ神殿の周りを反時計回りに7周し、イスラム教における神の一体性を象徴するこの建造物に向かって「心」を傾けた。

今年のハッジの規模は2019年の約250万人を大きく下回っているが、昨年と一昨年を考えると、通常の巡礼に大きく近づいたといえる。

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