◎容疑者も銃創を負い、病院に搬送され手当てを受けている。
2021年10月14日/レバノン、首都ベイルート南部郊外のダヒエ、キリスト教レバノン軍団の戦闘員(Getty Images/AFP通信)

レバノン東部・ベカー渓谷のザフレにあるモスクで武装した男が銃を乱射し、1人が死亡、数人が負傷した。地元当局が7日に明らかにした。

国営メディアによると、事件はザフレ郊外の町にあるモスクで発生。武装した男がモスクを出ようとした集団に向け発砲したという。

政府の報道官はSNSに声明を投稿。「武装犯は治安部隊に取り押さえられ、病院に搬送された」と明らかにした。

それによると、容疑者は治安部隊に向けて発砲し、銃撃戦に発展。その後まもなく取り押さえられたという。

国営メディアは関係者の話しとして、「容疑者も銃創を負い、病院に搬送され手当てを受けている」と報じた。容体は不明だ。

亡くなったのは学校の男性教師と伝えられている。報道によると、負傷者も全員レバノン人とみられる。

レバノンでは100万人以上のシリア難民が生活しており、2019年10月に始まった経済破綻以来、反シリア感情が高まっている。

同国は近代史上最悪と呼ばれる経済危機の真っただ中にあり、通貨はこの数年で紙くずになり、目を覆いたくようなインフレに直面。人口600万人の75%以上が極度の貧困に陥っている。

同国の衰退は支配層であるイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の高官による数十年にわたる汚職と不始末が招いた。

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