◎議会は多くの権限を与えられているが、決定権を持っているのは首長である。
2022年2月8日/クウェート、首都クウェート市の議会議事堂(Maya Alleruzzo/AFP通信)

クウェートのミシャル(Sheikh Meshal)皇太子は22日、議会(定数50)を解散し数カ月以内に総選挙を行うと発表した。

クウェート議会は数カ月にわたる与野党の対立で完全に行き詰まっていた。

ミシャル氏は22日に放送された国民向けのテレビ演説で、「王室はクウェートの憲法を尊重しているが、議会の機能不全に対する国民の不満を考慮し、解散することとした」と語った。

またミシャル氏は、「憲法に基づいて議会を解散し、選挙で議員を選択し、この国の政治の流れが修正されることを心から望む」と強調した。

現地メディアによると、選挙の日程は明らかにされていない。

クウェート議会を率いる内閣は2カ月以上前に総辞職したが、新内閣は未だに選出されず、麻痺状態に陥っている。

十数人の議会議員は先週、新内閣の発足と政治危機に反対を表明する座り込みを開始した。

一連の争いは国民をウンザリさせ、政治に対する不信感を増幅させた。議会は多くの権限を与えられているが、決定権を持っているのは首長である。

シェイク・ナワフ・アフマド・サバハ(Sheikh Nawaf al-Ahmad al-Sabah)首長は皇太子のテレビ演説に短時間出演し、「皇太子に演説を許可した」と述べ、解散総選挙を認めた。

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