◎受刑者2人は最近刑務所から脱走し、捜索の末、南東部の峻険な地域に潜伏していた。
イスラエルとヨルダンの国境(Getty Images)

中東ヨルダンの治安当局が刑務所から脱走した受刑者2人を含む3人を射殺した。公安当局が9日、明らかにした。

それによると、受刑者2人は最近刑務所から脱走し、捜索の末、南東部の峻険な地域に潜伏していたという。

国営メディアは公安関係者の話しとして、「治安当局は銃撃戦の末、受刑者2人と脱獄を支援したとみられる男1人を射殺した」と伝えている。

3人目の男はイスラム過激派の戦闘員とみられ、不特定多数の犯罪に関与したとして指名手配されていたようだ。

脱獄した2人のうち1人は昨年発生した警察幹部射殺事件でも起訴されていた。(公判中)

当局は受刑者2人が脱獄した経緯を調べている。

3人が射殺された南東部地域は失業率と貧困率が高いとされる。地元メディアによると、この地域の一部の住民はイスラム国(ISIS)を支持しているという。

ヨルダンは西側の緊密な同盟国であり、治安状況は湾岸地域の中では安定した部類に入る。燃料価格の高騰に抗議する昨年のデモは近年最悪の暴動に発展し、一部の都市でデモ隊と警察が衝突した。

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