◎イスラエル軍は5日早朝にトルカレムの難民キャンプを取り締まり、武装勢力の拠点に踏み込んだ。
2023年5月4日/ヨルダン川西岸地区ナブルス、イスラエル軍の車両(Majdi Mohammed/AP通信)

ヨルダン川西岸地区・トルカレムの難民キャンプでイスラエル軍とパレスチナ武装勢力による銃撃戦が発生し、武装勢力の戦闘員2人が死亡した。パレスチナ保健省が5日、明らかにした。

それによると、イスラエル軍は5日早朝にトルカレムの難民キャンプを取り締まり、武装勢力の拠点に踏み込んだという。

兵士たちは銃撃を受けたため応戦し、2人を射殺した。

報道によると、この銃撃戦で警察官5人が負傷したという。

ガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスは5日、殺害された2人は同組織の構成員であると主張し、報復を誓った。

イスラエル軍はこの1年半、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住区をほぼ毎日取り締まっている。ハマスやイスラム聖戦などの過激派はこれに反発し、ユダヤ人を標的にしている。

ヨルダン川西岸や東エルサレムなどで今年イスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は200人近くに達した。パレスチナ人の攻撃で今年死亡したイスラエル市民は30人超となっている。

イスラエルのネタニヤフ政権は過激派の掃討を公約のひとつに掲げている。

パレスチナの人権団体はイスラエル軍による入植地の取り締まりを「弾圧」「反アラブに基づく戦争犯罪」と糾弾している。

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