◎パレスチナ自治政府はエルサレムを首都とする独立国家の建設を目指している。
パレスチナ、ガザ地区、崩壊した建物とパレスチナ人(AP通信/Adel Hana)

イスラエルのヘルツォグ(Isaac Herzog)大統領は14日、ガザ紛争終結後のパレスチナ国家建設に関する協議を開始するつもりはないと述べ、米国をけん制した。

ヘルツォグ氏はAP通信のインタビューで、「ハマスによる10月7日のテロ攻撃による痛みが残る今、パレスチナ国家の建設について協議する段階ではない」と語った。

パレスチナ自治政府はエルサレムを首都とする独立国家の建設を目指している。

バイデン米政権はイスラエル軍のガザ侵攻に一定の理解を示す一方、紛争終結後の占領・統治には強く反対している。

ヘルツォグ氏は「今、パレスチナ自治政府とこの問題について協議することに反対している」と強調した。「なぜか?この問題については対処しなければならない感情的な問題がたくさんあるからです。イスラエル人は今、悲しみ、トラウマを抱えています...」

またヘルツォグ氏は領土の分割、和平交渉、パレスチナ人との対話などの考えに戻るためには、何よりもまず、感情的なトラウマと、ハマス壊滅を含むイスラエルの安全保障を確立し、イスラエル人が望む完全な安全を達成しなければならないと述べた。

ホワイトハウスのサリバン(Jake Sullivan)大統領補佐官は14日、イスラエルの高官らと会談し、ガザ紛争終結に向けたスケジュールについて協議した。

バイデン政権はガザ紛争終結後、パレスチナ自治政府の統治の下で、イスラエルと同自治政府がパレスチナ国家樹立に向けた交渉を再開するよう求めている。

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