◎バイデン政権はガザ地区のイスラム組織ハマスによる先制攻撃から4カ月間、国際社会による停戦圧力をものともせず、イスラエルに兵器を供与し続けている。
2022年11月2日/イスラエル、エルサレム、宗教シオニズムのベン・グヴィル党首(Corinna Kern/ロイター通信)

反アラブ・反パレスチナを推進するイスラエル超国家主義政党「ユダヤの家」のベン・グヴィル(Itamar Ben Gvir)治安相がバイデン(Joe Biden)米大統領を口撃し、トランプ(Donald Trump)前大統領への支持を表明した。米経済紙ウォールストリート・ジャーナルが4日に報じた。

ベン・グヴィル氏は同紙のインタビューで、「バイデンはイスラエルの戦争努力を妨げている」と批判した。

またベン・グヴィル氏は「もしトランプが政権を握っていたら、米国の行動はまったく違ったものになっただろう」と主張した。

バイデン政権はガザ地区のイスラム組織ハマスによる先制攻撃から4カ月間、国際社会による停戦圧力をものともせず、イスラエルに兵器を供与し続けている。

しかしバイデン政権はイスラエルに対し、民間の犠牲を極力減らし、ガザへの人道援助を促進するよう促してきた。

ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は今週、再びイスラエルを訪問する予定である。

ベン・グヴィル氏の発言は国内で非難を集めている。

戦時内閣のメンバーであるガンツ(Benny Gantz)氏は「ベン・グヴィルが米国とイスラエルの関係にとてつもないダメージを与えている」と非難した。

野党党首のラピド(Yair Lapid)前首相もX(旧ツイッター)に声明を投稿。「外交を全く理解していない閣僚が戦時内閣で働いていることに困惑している」と嘆いた。

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