◎イスラエル、ロシア、米国、中国を含む約40カ国がICCの設立条約であるローマ規程を批准しておらず、ICCにも加盟していない。
ヨルダン川西岸地区、イスラエルの治安当局者(ロイター通信)

イスラエルの治安部隊がヨルダン川西岸地区の病院内に侵入し、ハマスとイスラム聖戦の構成員とされるパレスチナ人男性3人を殺害した事件について、パレスチナ政府が国際法に違反している可能性が高いと指摘した。現地メディアが1月31日に報じた。

パレスチナ保健省の担当官はAP通信の取材に対し、「イスラエル兵の1人は車椅子を持ち、2人はベビーカーに人形を乗せ、数人は看護婦の服を、もう1人は医師の服を着て病院に侵入した」と語った。

また担当官は「医師と患者は捕虜の待遇に関するジュネーブ条約の下、武力紛争において保護の対象となっている」と強調した。

イスラエル国防軍は声明で、この取り締まりを「軍、情報機関、警察による対テロ作戦」と説明した。

同軍はその後、APの取材に対し、「同軍は現地に部隊を送っておらず、監視任務に当たっていた」と明らかにした。

専門家たちは国際法違反であるかどうかは国際刑事裁判所(ICC)が判断すると指摘。イスラエル、ロシア、米国、中国を含む約40カ国がICCの設立条約であるローマ規程を批准しておらず、ICCにも加盟していない。

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