◎エルドアン大統領は28日にイスタンブールで開催された親パレスチナ集会に出席。イスラエルを「戦争犯罪国家」として告発する用意を進めていると表明した。
2023年10月28日/トルコ、イスタンブールで開かれた親パレスチナ集会、演説するエルドアン大統領(AP通信)

イスラエル外務省は28日、トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領による反イスラエル発言を受け、在トルコ・イスラエル大使館の外交官を帰国させると発表した。

エルドアン氏は28日にイスタンブールで開催された親パレスチナ集会に出席。イスラエルを「戦争犯罪国家」として告発する用意を進めていると表明した。

イスラエルのコーエン(Eli Cohen)外相はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「トルコ外務省にアンカラの外交官を退去させるよう命じられた」と書き込んだ。

トルコ外務省はコメントを出していない。

コーエン氏は国交断絶もあり得ると示唆したが、それ以上の詳細には言及しなかった。

一方、エルドアン氏は親パレスチナ集会で、「イスラエル軍よるガザ空爆を戦争犯罪として告発する用意がある」と表明した。

エルドアン氏はこう演説した。「イスラエルよ。我々はあなた方を戦争犯罪人として告発する用意がある。我々は準備を進めており、あなた方のやっていることは戦争犯罪であると世界に宣言する...」

またエルドアン氏は欧米諸国がイスラエル軍の空爆を容認したと主張。「この3週間で子供を含む8000人近くが殺害されたのは欧米のせいだ」と断じた。

「欧米はイスラエル軍が国境を突破し、ガザ地区を空爆するという大虐殺を阻止できませんでした...」

エルドアン氏はイスラエルとガザ地区のイスラム組織ハマスの戦闘が勃発した直後、かなり穏やかな反応を示していた。

エルドアン氏は双方に敵対行為を止めるよう促し、ハマスが拘束したとされる人質約230人の解放に向けた交渉を仲介する用意があると表明していた。

エルドアン氏の仲介努力が成果を上げたかどうかは不明である。

トルコを含むイスラム諸国の大半がハマスによるイスラエル領内への先制攻撃を非難していない。

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