◎イスラエルは1967年の第三次中東戦争で東エルサレムやヨルダン川西岸などを占領し、130以上の入植地を建設した。
2023年2月2日/ヨルダン川西岸地区のユダヤ人入植地(Getty Images)

イスラエル政府は12日、ヨルダン川西岸地区に建設した9つのユダヤ人入植地をイスラエル領と公認した。

地元メディアによると、ネタニヤフ政権は入植地9カ所をイスラエル領とする案を閣議決定したという。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争で東エルサレムやヨルダン川西岸などを占領し、130以上の入植地を建設した。国際社会はこの占領を認めていない。

パレスチナ人は東エルサレムを首都とするパレスチナ国家の建設を目指している。

地元メディアによると、ネタニヤフ政権は既存の入植地に新たな集合住宅を建設することも閣議決定したという。

首相府の報道官は声明で、「新たな集合住宅建設を審査する委員会は数日中に招集される」と発表した。

極右のスモトリッチ(Bezalel Smotrich)財務相はツイッターに声明を投稿。「イスラエル領に住宅を1万戸建設する」と主張した。

パレスチナ自治政府のアッバス(Mahmoud Abbas)議長は12日、「ネタニヤフ政権の決定を非難し、拒絶する」と声明を出した。

米政府はまだ声明を出していないが、駐イスラエル大使は以前、入植地の拡大に反対すると言明していた。

ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官も先月末、イスラエルとパレスチナの緊張が高まっていることに深刻な懸念を示し、イスラエル政府による入植地拡大は認められないと批判した。

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