◎イスラエル国境沿いに展開した戦闘員が少なくとも6つのイスラエル軍拠点を攻撃した。
2023年11月4日/イスラエルとレバノンの国境付近(AP通信)

イスラエル軍は4日、レバノン国境沿いに展開するイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点を空爆した。

これに対しヒズボラは2発の大型ロケット弾で応戦。複数のイスラエル軍拠点を攻撃したと明らかにした。

ヒズボラの指導者ナスララ(Hassan Nasrallah)師は前日、イスラエル国境沿いで前例のない規模の戦闘が始まっていると述べていた。

ナスララ師は演説の中で、「パレスチナ・ガザ地区に対する卑劣な戦争犯罪は中東を巻き込んだ大戦に発展する可能性がある」と警告した。

またナスララ師は「あらゆる選択肢を用意しており、いつでも(イスラエルに)対応することができる」と強調した。

ヒズボラのメディア部門は4日付けの声明で、「イスラエル国境沿いに展開した戦闘員が少なくとも6つのイスラエル軍拠点を攻撃した」と発表。「ロケット弾で敵の設備を破壊した」と述べた。

レバノン・ベイルートの地元テレビ局はヒズボラ高官の話しとして、「イスラエル軍の拠点に向けて重い弾頭を搭載したロケット弾2発(Burkan-2H)を発射した」と伝えている。

それによると、このロケット弾は短距離弾道ミサイルに近い性能を持つとされる。

レバノン政府は4日、このロケット弾がイスラエルとの戦闘で初めて使用されたと認めた。

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘は開戦からまもなく1カ月を迎える。双方の死者は1万1000人を超え、今も増え続けている。

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