イスラエルとレバノンが停戦で合意、対ヒズボラ戦続く中
イスラエルとレバノンは5月にも部分的な停戦で一致していたが、その後も双方による攻撃や報復が続き、合意は十分に機能していなかった。
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イスラエルとレバノンは3日、停戦合意の履行を確認した。米国の仲介による協議の結果発表されたもので、数カ月にわたって続いてきたイスラエル・ヒズボラ間の軍事衝突の沈静化に向けた重要な一歩となる。米国務省が公表した共同声明によると、停戦は親イラン組織ヒズボラによる攻撃停止と、同組織戦闘員の南リタニ地区からの撤退を前提条件としている。
イスラエルとレバノンは5月にも部分的な停戦で一致していたが、その後も双方による攻撃や報復が続き、合意は十分に機能していなかった。イスラエル軍は3月、ヒズボラによる越境攻撃への対抗措置として南レバノンへの軍事侵攻を開始し、南部を中心に戦闘が激化していた。
今回の合意はワシントンDCで行われた高官級協議の成果である。声明では、レバノン軍が対象地域の治安維持を担い、武装勢力の活動を排除することが盛り込まれた。また、両国は今後も直接協議を継続し、安全保障や政治的課題の解決を目指す方針を確認した。6月下旬にはさらなる交渉が予定されている。
一方で、停戦の実効性には依然として不透明感が残る。合意発表とほぼ同時期に、ヒズボラがイスラエル北部に向けてロケット弾を発射したと声明を出し、イスラエル軍もレバノン方面から飛来した無人機やロケット弾を迎撃したと明らかにした。双方による軍事行動は停戦発効直前まで続き、現場の緊張は完全には解消されていない。
今回の停戦は地域全体の情勢にも影響を与える可能性がある。イランはこれまで、米国との和平協議の条件としてイスラエルとレバノン間の戦闘終結を求めてきた。停戦合意が着実に履行されれば、イランを含む中東地域の緊張緩和につながるとの期待が広がっている。実際、停戦発表を受けて国際原油市場では供給不安の後退観測が強まり、原油価格が下落する場面も見られた。
ただし、ヒズボラが合意条件を全面的に受け入れるかどうかは不明であり、過去の停戦がたびたび破綻してきた経緯を踏まえると、今後の履行状況が中東情勢の安定化を左右する最大の焦点となりそうだ。
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