◎ディヤラ州はかつてイスラム国(ISIS)の占領下に置かれ、現在はシーア派とスンニ派間の対立に悩まされている。
2019年11月5日/イラク、首都バグダッド(Essam al-Sudani/ロイター通信)

イラク東部ディヤラ州で正体不明の武装勢力が市民少なくとも11人を殺害した。警察当局が1日、明らかにした。

それによると、事件はディラヤ州中心部の地区で11月30日夜に発生。路肩に設置されていた爆弾が爆発し、その後、重武装した集団が現場に集まった市民に向けて発砲したという。

AP通信は治安筋の話しとして、「亡くなったのは全員民間人。武装勢力は現場から逃亡した」と伝えている。

地元メディアによると、犯行声明を出した組織は確認されていない。

ディヤラ州はかつてイスラム国(ISIS)の占領下に置かれ、現在はシーア派とスンニ派間の対立に悩まされている。

同州に隣接するクルド人自治区はシリアやトルコの標的となっており、その戦闘が同州に波及することも珍しくない。

地元メディアによると、同州には麻薬密売組織の拠点が複数存在する。

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