◎最高指導者ハメネイ師の傀儡であるライシ大統領はモハンマディ氏のノーベル平和賞受賞を「西側のプロパガンダ」と呼んでいる。
イラン、昨年ノーベル平和賞を受賞した女性人権活動家のナルゲス・モハンマディ氏(中央)(Vahid Salemi/AP通信)

イランの裁判所が昨年ノーベル平和賞を受賞した女性人権活動家モハンマディ(Narges Mohammadi、収監中)氏に対し、プロパガンダを拡散したとして禁固15カ月を言い渡した。モハンマディ氏の家族が15日、明らかにした。

それによると、判決は昨年12月19日に言い渡されたという。モハンマディ氏は最高指導者ハメネイ(Ali Khamenei)師の支配下に置かれる裁判所への出廷を拒否した。

裁判所はモハンマディ氏に刑期を終えた後の2年間の海外渡航を禁じ、同じ期間、政治団体や社会団体に所属すること、携帯電話を持つことも禁じた。

モハンマディ氏は現在、支配体制に反対する情報の拡散、刑務所内での不服従、当局に対する名誉棄損の罪で30カ月の刑に服している。

モハンマディ氏の家族によると、同氏は首都テヘランの刑務所で刑期を終えた後、別の州の刑務所に移される可能性が高いという。

ハメネイ師の傀儡であるライシ(Ebrahim Raisi)大統領はモハンマディ氏のノーベル平和賞受賞を「西側のプロパガンダ」と呼んでいる。

モハンマディ氏はノーベル平和賞を受賞した19人目の女性。イラン人女性としては2003年の人権活動家シリン・エバディ(Shirin Ebadi)氏に次いで2人目である。

モハンマディ氏は何度も濡れ衣を着せられ、厳しい獄中生活を余儀なくされているが、民主主義のために戦い続けると誓っている。

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