◎ISISはイスラエル・ハマス紛争の混乱が中東諸国に拡大する中、シーア派への攻撃を活発化させている。
2024年1月3日/イラン、南東部ケルマン、ソレイマニ司令官の追悼式典会場近く、爆発に巻き込まれた市民と救助隊(Mahdi Karbakhsh Ravari/AP通信)

2020年1月の米軍によるドローン空爆で死亡したイラン革命防衛隊(IRGC)のソレイマニ(Qassim Soleimani)司令官の追悼式典で発生した自爆テロについて、イスラム国(ISIS)が4日、犯行声明を出した。

ISISを支持するスンニ派のアマーク(Aamaq)通信によると、2人の自爆テロ犯が会場内で爆弾ベストを起爆し、シーア派教徒の殲滅に成功したという。

ISISはイスラエル・ハマス紛争の混乱が中東諸国に拡大する中、シーア派への攻撃を活発化させている。

自爆テロ犯は南東部ケルマンで3日に開催された追悼式典の会場で自爆。爆発は2度確認されている。

国営イラン通信(IRNA)によると、この爆発で少なくとも84人が死亡、284人が重軽傷を負った。

IRGCの精鋭部隊「コッズ部隊」を率いたソレイマニ氏は支持者から神格化されている。

AP通信は情報筋の話しとして、「自爆テロ犯は爆弾ベストだけでなく、持ち運びできる大型の爆弾も所持していた可能性がある」と伝えている。

ケルマンは首都テヘランの南東約820キロに位置する。最初の爆弾は午後3時頃に爆発、もう1つはその約20分後に爆発したとされる。

それ以上の詳細は明らかにされていない。

イランのライシ(Ebrahim Raisi)大統領は3日の声明で、「テロに関与した者を追跡し、責任を負わせる」と述べていた。

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