◎イラン政府はイスラエルへの報復を誓っている。
2024年4月8日/シリアのアサド大統領(右)とイランのアブドラヒアン外相(中央)(ロイター通信)

イランアブドラヒアン(Hossein Amirabdollahian)外相は8日、米政府がイスラエル軍による在シリア・イラン領事館へのミサイル攻撃にゴーサインを出し、国際法を無視して在外公館を攻撃させたと主張した。

アブドラヒアン氏はシリアの首都ダマスカスでアサド(Bashar al-Assad)大統領らと会談。革命防衛隊(IRGC)の精鋭部隊「コッズ部隊」の幹部らが殺害された空爆を「とんでもない犯罪」と断じた。

イラン政府はイスラエルへの報復を誓っている。

一方、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの首長であるナスララ(Hassan Nasrallah)師は8日、在シリア領事館へのミサイル攻撃に米政府が関与したと主張。イランの報復を支援すると表明した。

半年前にガザ紛争が勃発して以来、イスラエルとヒズボラは国境付近で戦闘を続けている。

ヒズボラとガザ地区のイスラム組織ハマスはイランの支援を受けている。シリアとイラク国内にある米軍基地はガザ紛争開始以来、何度も標的になってきた。その多くに親イラン民兵が関与している。

イスラエルは定期的にイランの軍事関係者や同盟国を標的にしてきた。

今回の領事館空爆は2020年に米軍のドローン空爆で死亡したコッズ部隊のソレイマニ(Qassim Soleimani)司令官が暗殺されて以来の規模となった。

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