イラン当局、1月の抗議デモで警察官をはねた男の死刑執行
イラン政府は1月の大規模デモを国家安全保障上の脅威とみなし、参加者や治安部隊への攻撃に関与したとされる人物に対して厳しい処罰を続けている。
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イラン当局は16日、今年1月に行われた反政府デモで警察官に車を衝突させたとして死刑判決を受けた男の刑を執行した。国営メディアなどによると、この男は1月8日、中部カラジで警察官に車を故意に衝突させ、7人を負傷させた。うち1人は3カ月にわたって昏睡状態に陥ったという。死刑は16日早朝に執行された。
カラジの革命裁判所は男の行為をイスラエルや米国、敵対勢力を利する「作戦行動」と位置付け、スパイ行為を取り締まる法律に基づいて死刑と資産没収を命じた。最高裁も判決を支持した。イラン政府は1月の大規模デモを国家安全保障上の脅威とみなし、参加者や治安部隊への攻撃に関与したとされる人物に対して厳しい処罰を続けている。
今回の死刑執行は1月の抗議運動をめぐる処刑が相次ぐ中で行われた。ロイター通信によると、イランでは3月にも、警察官2人の殺害に関与したとして3人が処刑され、その後も抗議運動に関連する死刑執行が続いている。欧州連合(EU)は12日、抗議参加者に対する死刑執行を非難し、死刑の即時停止を求めていた。
イラン政府は治安維持と国家防衛を理由に強硬姿勢を崩していない。一方、欧米諸国や人権団体は抗議活動を理由とする死刑執行が政治的な弾圧につながっているとして懸念を強めている。今回の執行もイラン国内での反政府運動への対応と、人権をめぐる国際的な批判との対立を改めて浮き彫りにした。
